2005年 05月 16日
雨の京都は静かにしっとりと迎えてくれた。 と言いたいところだが 銀閣寺は修学旅行生に占領されていた。 それでもまだ朝早い時間が少しは幸いしていたのかもしれない。 何十年振りかの銀閣寺を小汚い建物だと思った私は 侘び寂びの心も解らぬ凡人なんだね。 1. 2. 銀閣寺から吉田山へ向かう。 嗚呼 カメラに雨除けとして被せていたハンカチーフを落としてしまったよ。 別に想い出が染み付いたものじゃないけど けっこう重宝してたのになぁ。 3. 茂庵はひっそりと雨の中にあって 京都の街は靄に包まれて見えなかったけど 染み入ってくるような緑がひと時の安息を与えてくれた。 4. 吉田山を下り真如堂へ。 もちろん紅葉の時期のように観光客も居なく 雨に濡れた春モミジが赤いプロペラを飛ばそうと準備していた。 私は水滴と戯れて時間を忘れた。 5. 秋でもないから永観堂へ行った。 幾度か道を間違え袋小路へと迷い込んだ。 永観堂は観光バスの車列もなく静かで 去年の今頃もここに雨の日に来たことを思い出した。 6. 7. 8. 9. 道なりに南禅寺へ。 特に書くことなし。 10. 蹴上から京阪三条へ そして淀屋橋へと帰路についた。 ああ今頃 雨が上がったよ。 11. 雨は街の騒音と穢れを隠し 草木や花を艶やかにし 気持ちを穏やかにしてくれた。 ただ私はカメラという余計なものを供にしていた故 上手い写真を撮ろうとか 自分らしい写真を撮ろうとかいう 愚かな考えに支配されていた。 美しいものを美しいと思い それを写し撮れる喜びを シャッターを押す瞬間に感じていれば それだけで充分なはずであった。
by kumasann1101
| 2005-05-16 05:49
| 絵日記
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